「言葉の壁」を「成長の架け橋」に。日本医療福祉グループが大切にする外国籍職員教育
連携推進法人 日本医療福祉グループに所属する社会福祉法人敬成会 特別養護老人ホームいちじくの里。
介護業界では近年、多くの外国籍職員が活躍しています。
日本医療福祉グループに所属する社会福祉法人千歳会でも、さまざまな国や地域から来日した職員が介護の現場で力を発揮し、ご利用者の生活を支えています。
しかし、私たちは「外国籍職員を採用すること」が目的ではありません。
本当に大切なのは、来日した職員が安心して働き、成長し、長く活躍できる環境をつくることです。
そのため千歳会では、外国籍職員の教育や人材育成に力を入れています。
日本語が話せることだけでは、介護はできない

介護の仕事では、日本語で会話ができるだけでは十分ではありません。
ご利用者との何気ない会話や、ご家族への説明、職員同士の申し送り、介護記録の作成など、日々の業務ではさまざまな場面で日本語を使います。
さらに、高齢者の方が使われる昔ながらの表現や方言、介護や医療の専門用語など、教科書だけでは学べない言葉も数多くあります。
だからこそ千歳会では、日本語能力の向上を継続的に支援しています。
介護の現場で実際に使う言葉を中心に学びながら、ご入居者とのコミュニケーション力を高められるよう取り組んでいます。
日本語能力試験の合格を目指して
外国籍職員の多くは、日本語能力試験(JLPT)の上位級や介護福祉士国家試験の合格を目標にしています。
千歳会では、日本語の勉強会を定期的に開催し、仕事が終わったあとや勤務の合間を利用しながら、職員同士で学び合っています。

文法や読解だけではなく、介護現場で実際に使われる表現や専門用語、国家試験にもつながる知識を学ぶことで、一歩ずつ着実に成長しています。
試験に合格することだけが目的ではありません。
日本語を理解し、自信を持ってご利用者やご家族と会話ができるようになること。
それが、ご利用者への安心につながり、職員自身のやりがいにもつながっています。
技術だけでなく「介護観」を学ぶ
千歳会の教育では、介護技術だけを教えることはありません。
日本医療福祉グループの法人理念である「一人ひとりの人生を豊かに」を理解し、その考え方を実践できる介護職員を育てることを大切にしています。
食事介助や移乗介助などの技術はもちろん大切ですが、それ以上に、
「なぜその介護を行うのか」
「ご利用者はどのような気持ちなのか」
「その方らしい生活とは何か」
を考えられる職員になってほしいと考えています。
介護とは、人の人生に寄り添う仕事です。
そのため、知識や技術だけではなく、ご利用者を思いやる気持ちや、相手の立場になって考える姿勢を育てることも教育の重要なテーマです。
一人で悩まない環境づくり
異国の地で働くことは、私たちが想像する以上に大きな挑戦です。

文化や生活習慣の違い、言葉への不安、新しい仕事への緊張など、多くの壁があります。
だからこそ日本医療福祉グループでは、職場全体で外国籍職員を支える環境づくりを進めています。
分からないことを気軽に相談できる雰囲気。
先輩職員が丁寧に教える文化。
失敗を責めるのではなく、一緒に考え、成長を応援する職場。
教育とは、研修だけではありません。
毎日のコミュニケーションや、仲間との関わりそのものが、人を育てる大切な時間だと考えています。
多様性が介護をもっと豊かにする
現在、日本医療福祉グループではさまざまな国籍の職員が活躍しています。
異なる文化や価値観を持つ仲間が集まることで、新しい発想や気づきが生まれています。
ご利用者との何気ない会話から、お互いの文化を紹介し合う場面もあり、笑顔が広がることも少なくありません。
国籍が違っても、ご利用者を大切に思う気持ちは同じです。
その想いを共有しながら、お互いを尊重し、支え合うことで、より温かい介護につながっています。
いちじくの里でも、人を育てる施設へ
令和9年2月に開設する「いちじくの里」でも、この教育の考え方を受け継いでいきます。
介護技術だけではなく、人として成長できる環境。
安心して相談できる職場。
挑戦を応援し、努力を認め合えるチーム。

そして、ご利用者一人ひとりに寄り添う介護を実践できる人材を育てていきます。
外国籍職員教育は、外国籍の方だけのためのものではありません。
ともに学び、ともに成長し、ともに支え合う文化を育てることは、すべての職員にとって大切な財産になります。
これからも日本医療福祉グループは、「一人ひとりの人生を豊かに」という法人理念のもと、ご利用者、ご家族、そして働く職員一人ひとりが笑顔になれる環境づくりを大切にしながら、人を育てる介護を実践してまいります。