地域の誇りとされる存在になる――「こども食堂」から広がる、あたたかなつながり
令和9年2月に開設予定の特別養護老人ホーム「いちじくの里」。
私たちは、ご利用者の皆さまに安心して暮らしていただける施設づくりはもちろん、「地域とともに歩む施設」であることも大切な使命だと考えています。
その根底にあるのが、日本医療福祉グループに所属する社会福祉法人千歳会の行動指針の一つである「地域の誇りとされる存在になる」という考え方です。

子どもから高齢者まで、地域で暮らすすべての人が気軽に立ち寄れ、困ったときには頼れる存在でありたい。そして、「この施設が地域にあって良かった」と思っていただける場所を目指すことが、私たちの願いです。
その想いを形にした取り組みの一つが、姉妹法人である特別養護老人ホームちとせ北本で定期的に開催している「こども食堂(地域食堂)」です。

こども食堂は、みんなの居場所
「こども食堂」という名前を聞くと、「食事を提供する場所」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
もちろん、子どもたちに温かく栄養のある食事を提供することは大切な役割の一つです。
しかし、私たちが開催するこども食堂には、それだけではない大きな目的があります。

それは、地域の人と人をつなぐ交流の場をつくることです。
子どもたちが笑顔で食事を楽しみ、保護者同士が自然と会話を交わし、高齢者が子どもたちの元気な姿を見て笑顔になる。世代を超えた交流が生まれることで、地域の中に新たなつながりが育まれていきます。
近年は、地域とのつながりが希薄になっていると言われていますが、だからこそ、誰もが安心して集まれる場所の存在がますます重要になっています。
「また来たいね。」
「次は友達も誘ってみよう。」
そんな声が聞こえるたびに、こども食堂が地域の皆さまの居場所になっていることを実感しています。
多くの人の力で支えられる地域活動
こども食堂は、ちとせ北本の職員だけで運営しているわけではありません。
開催にあたっては、北本市社会福祉協議会の皆さまをはじめ、地域包括支援センターの職員の皆さま、シルバー人材センターの皆さまなど、多くの地域の方々にご協力をいただいています。

当日は、受付や会場設営、調理の補助、子どもたちの見守りなど、それぞれが得意なことを生かしながら、一つのチームとなって運営しています。
地域の課題は、一つの施設だけで解決できるものではありません。
行政や関係機関、地域住民、ボランティア、そして福祉施設が力を合わせることで、初めて地域全体を支える大きな力になります。
このような協力関係は、社会福祉法人だからこそ大切にしていきたい財産です。
地域と共存し、地域とともに成長する
「いちじくの里」が開設する川島町にも、人と人とのつながりを大切にする温かな地域があります。
私たちは、この町で施設を運営していく以上、地域の皆さまと共に歩み、地域の一員として役割を果たしていきたいと考えています。
介護サービスを提供するだけではなく、地域交流イベントやボランティア活動、多世代交流などを通して、子どもから高齢者まで、誰もが気軽に立ち寄れる施設を目指していきます。

「困ったときには相談できる。」
「子どもを連れて遊びに行ける。」
「地域のみんなで支え合える。」
そんな存在になれるよう、一歩ずつ歩みを進めていきたいと思います。
「地域の誇り」と呼ばれる施設を目指して
社会福祉法人千歳会が掲げる「地域の誇りとされる存在になる」という行動指針は、建物の大きさや設備の新しさだけで実現できるものではありません。
日々の介護を丁寧に積み重ねること。
地域の皆さまとの出会いを大切にすること。
そして、「福祉」という枠を超えて、人と人とのつながりを育んでいくこと。
その積み重ねが、地域から信頼され、必要とされる施設につながると私たちは信じています。
「いちじくの里」も、姉妹施設であるちとせ北本が大切に育んできた地域とのつながりを受け継ぎながら、川島町の皆さまとともに新しい歴史を築いていきます。

これからも、地域に寄り添い、地域と共存し、地域の未来をともに支える施設として、一歩一歩前へ進んでまいります。