図面だけでは決められない。「暮らし」を想像しながら内装打ち合わせ
令和9年初旬の開設に向けて準備を進めている、社会福祉法人敬成会 特別養護老人ホーム「いちじくの里」。
建設工事が着実に進む一方で、建物の中をどのような空間にしていくのか、内装についての具体的な検討も進んでいます。
今回は、東京都中央区馬喰町にある、同じ日本医療福祉グループの社会福祉法人千歳会 本部分室にて、設計会社との内装打ち合わせを行いました。

「建物」から「暮らしの場所」へ
今回の打ち合わせでは、設計会社の方と資料を確認しながら、いちじくの里の内装について話し合いました。
建物の外からは少しずつ施設らしい姿が見えるようになってきましたが、ご入居者が毎日目にするのは、むしろ建物の「中」です。
居室で過ごす時間。
食事をする場所。
職員やほかのご入居者と会話を楽しむ空間。
ご家族が訪れたときに一緒に過ごす場所。
内装を考えるということは、単純に「きれいな施設にする」ことではなく、そこで始まる一人ひとりの暮らしを考えることでもあります。
そのため、図面や資料と向き合っていても、私たちが想像しているのは完成した建物だけではありません。
「ここでご入居者はどのように過ごされるだろう」
「どんな雰囲気なら落ち着いて生活していただけるだろう」
「職員にとっても使いやすい空間になっているだろうか」
完成後の一日を思い浮かべながら、一つひとつ確認していきます。
毎日過ごす場所だからこそ
介護施設は、病院やホテルとは少し違います。
ご入居者にとっては、これから長い時間を過ごす「生活の場所」になります。
だからこそ、私たちが大切にしたいのは、「施設らしさ」だけを優先した空間ではありません。
朝起きて、身支度をする。
食事を楽しむ。
誰かとおしゃべりをする。
自分の居室でゆっくり過ごす。
時にはご家族を迎える。
そんな日常が自然に積み重なっていく場所を目指しています。
新しくできる建物だからこそ、設備や機能性はもちろん大切です。
しかし、それと同じくらい、ご入居者が「ここが自分の暮らす場所」と感じられることも大切にしていきたいと考えています。
完成してからでは見えない、開設準備の時間
施設が完成すると、床や壁、設備などは最初からそこにあったように見えるかもしれません。

しかし、その一つひとつが決まるまでには、たくさんの打ち合わせがあります。
「こちらのほうがいいのでは?」
「実際に生活するとどうだろう?」
「介護する場面では使いやすいだろうか?」
設計会社の専門的な視点と、介護・福祉の現場から考える視点。
それぞれの意見を出し合いながら、少しずつ形にしていきます。
以前のブログでは、外壁の色の確認やトイレの手すり位置、埼玉県による中間検査などもご紹介してきました。
一つの施設が完成するまでには、皆さまの目に触れる部分だけでなく、こうした数多くの確認や話し合いが重ねられています。
私たち自身も開設準備を進める中で、
「施設を一つつくるということは、こんなにもたくさんの人が関わることなのだ」
と改めて感じています。
グループのつながりも生かしながら
今回の打ち合わせ場所となったのは、日本医療福祉グループである社会福祉法人千歳会の本部分室です。
法人は異なりますが、同じ日本医療福祉グループとして、これまで各施設で培ってきた経験や考え方も大切にしながら、いちじくの里の開設準備を進めています。
新しい施設だからこそ、新しい発想を取り入れる。
一方で、これまでの施設運営から得られた経験も生かしていく。
その両方を大切にしながら、いちじくの里らしい施設づくりにつなげていきたいと思います。
少しずつ、「いちじくの里らしさ」が見えてきました
令和9年初旬のオープンに向けて、建設工事とともに、こうした内装や運営面の準備も一歩ずつ進んでいます。
最初は図面の中にしかなかった「いちじくの里」。
建物が立ち上がり、設備が決まり、そして今回のように内装について話し合う。
一つ決まるたびに、少しずつ「いちじくの里らしさ」が見えてきます。
私たちが目指しているのは、新しくてきれいな施設をつくることだけではありません。
そこで暮らすご入居者が安心できること。
ご家族が安心して大切な方を任せられること。
そして働く職員にとっても、ご入居者の暮らしを支えやすい場所であること。
建物をつくりながら、その先にある「暮らし」をつくる。
そんな思いを大切にしながら、これからも一つひとつ開設準備を進めてまいります。
次に皆さまへご紹介するときには、今回打ち合わせをした内容が、実際の建物の中で形になっているかもしれません。
令和9年初旬の開設まで、少しずつ完成へ近づいていく特別養護老人ホーム「いちじくの里」の様子を、引き続きこのブログでお届けしてまいります。